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◆◆ キリム解説 ◆◆
●キリムとは?●
~8,000年以上の歴史を持つ、伝統的な手織物~
絨毯の様なフカフカした毛足が無く、平織りなのが特徴です。
トルコや西アジアの遊牧民たちによって生み出された伝統的な手織物で、絨毯よりも歴史が古く、紀元前5~6世紀にさかのぼると言われています。
全てが
ハンドメイド(手織り)の一点もの
です!
一目一目心を込めて織られた、素朴なぬくもりが漂うキリム。そのデザインや色使いは実に様々です。
今のインテリアに一枚加えるだけでお部屋の模様替えも簡単♪ラグマットとして床に敷くのはもちろん、ソファーに掛けたり、壁にかけてタペストリーにしたり、棚や家具に敷いたり掛けたりと、いろいろな用途にお使いいただけます。
店長が実感!
草木染めとは、植物などを煮出して作った天然染料で糸を染めること。簡単にすばやく染めることができる化学染料に対し、天然染料は「色を作る」ところから手間ひまがかかると同時に、その色を糸に定着させるために、じっくりと時間をかけて染めなければなりません。
簡単に染まる化学染料が19世紀後半に登場すると、その便利さゆえ急速に普及していきました。ですから、
間違いなく100%草木染めと断言できるキリムは、100~150年以上前のアンティークか、当商品のような伝統復興プロジェクトにより再現されたキリム
だけだと言われています。
100年前の人々にとって、化学染料は画期的な発明だったに違いありません。面倒な草木染めが廃れてしまったのは当然の流れでした。しかし、特に年月を経た時の色合いが、明らかに違うことに気づきはじめたのです。
天然染料の素晴らしさを目の当たりにし、今から20~30年程前、草木染め復活プロジェクトが始まりました。その大きな違いが、下記の2点です。
天然染料には、様々な不純物が含まれています。同じ赤色でも、天然染料は青や黄など他の色成分が複雑に混ざり合っています。純粋であるがゆえに単調になりがちな化学染料に対し、天然染料は複雑で深い味わいを生み出すのです。
「100年以上前のアンティーク」と聞いて、私二宮が最初にイメージしたのは、色あせたキリムでした。実際、90年程前までのオールドキリムは色あせたものも多く、それもまたいい雰囲気なんです。でも、予想は外れました。
「これが150年前のキリムだよ」と見せられた時、本当に驚きました。なんと鮮やかな、一瞬「新品じゃないの?」と見間違えるほどの色だったのです。オールドキリムで最も退色しやすい青や紫色も しっかり残っていました。
これこそが、化学染料と天然染料の差。そして、長い年月を経た草木染キリムが生み出す色合いは、深く美しく、生き生きとしたエネルギーを感じさせていました。
⇒ 草木染めキリム商品紹介ページへ
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●スマックとは?●
スマック(又はスーマック)とは、キリムの織り方の一種。通常のキリムよりも、もっと手の込んだ高度な技法で、単なる「織り方」の名前というより、作品の分類として呼ばれることも多いです。それほど
特別なキリム
なんですね。
▽どう特別なの?▽
通常の平織りに加え、新たな横糸で縦糸1~2本を巻きつけて進んでいく 大変手間のかかる技法です。より丈夫なキリムに仕上がると同時に、繊細な絵柄を描くことが出来ます。
表側から見ると、地の平織り部分は完全に隠れ、全面刺繍のように見えます。でも、スマックは、キリムを織った後に刺繍したものではありません。刺繍は、デザインに沿って上下左右自在に縫うことができますが、スマックは違います。
▽刺繍とどう違うの?▽
地の平織りを端から端まで一段織り、次の段でスマックを織り、その次の段にまた地の平織り、ということを果てしなく繰り返します。スマックは細かい絵柄も多いので、一段の中にもたくさんの色糸を織りこみます。そして、下の段から少しずつ作り上げる絵柄がずれないよう気をつけて 色糸を変えながら織っていくのです。
もちろん、この広い面積に全面手刺繍をするだけでも 気の遠くなるような大変な作業ですが、スマックは更に高度なテクニックといえるのではないでしょうか。
⇒ スマック商品紹介ページへ
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●オールドキリムとは?●
30~90年程前に作られたキリムが「オールドキリム」と呼ばれています。(キリムについては
こちら
でご説明しています。)
欧米で人気が高まり、多くのオールドキリムが欧米諸国のコレクター達に流出し、今では稀少な存在となりつつあります。現在でも、新しいキリムよりオールドキリムを好んで買う欧米人も多いそうです。
その人気ゆえ、新しく作ったキリムを古く見えるようわざわざ傷めつけ、「オールド」だと嘘をついて売る悪い業者も出てきている程です。
▽なぜ人気が高いの?▽
商業用(貿易用)キリムが本格的に織られるようになったのは、1980年になってからと言われています。
「オールドキリム」はそれより前に織られたもので、
商業用ではなく、織り手自身や家族のために織られたもの
が多いのです。
もともとキリムは遊牧民の生活用具として生まれました。敷物であり、家具であり、収納袋。家畜とともに移動する遊牧民にとって、持ち運べるキリムは なくてはならないものでした。
そして、
キリムは家族の豊かさを示す財産
の一つとなり、
花嫁の結婚持参金としての重要な役割
も持ちました。その為、若い女性は
心をこめて素敵なキリムを織ることで 良い奥さんになれることをアピールした
のです。
生活用具としての丈夫な作り、自由な色使い、村独特のモチーフ、織り手の気持ちをこめたメッセージが入った、個性あふれるキリムたち。まさに
オリジナルハンドメイド
。これこそがオールドキリムの魅力です。
また、新しいキリムの多くは機械紡ぎの糸が使われるのに対し、オールドキリムは手紡ぎ糸(キルメン糸:
こちら
で少し説明しています)のことが多く、これも人気の理由の一つでしょう。
100年以上前に作られた「アンティークキリム」は、現在トルコでは文化財保護のため国外持ち出しを禁止していますし、取り引きされているものは けた違いに高価です。その点、オールドキリムはまだ手の届く範囲。でも、日本の生活様式が激変したように、遊牧民の生活も変わって定住化が進み、遊牧で暮らす人々は激減しています。
昔ながらの遊牧生活の為のキリムは減る一方で、オールドキリムの価値も上昇し、いつしか手に入らない存在になるかもしれません。
⇒ オールドキリム商品紹介ページへ
●遊牧民の必需品 キリムの収納袋●
遊牧民は、生活用具全てを袋に入れて運ばなければなりません。その為、様々なキリムの袋が織られてきました。荷物を入れて長時間持ち歩いても壊れないよう、丈夫に作られたことは言うまでもありません。さらに、その独創的なデザインがコレクターたちを魅了しています。
▽ただ物を運ぶための袋なのに、なぜこんなに手の込んだ作品なのでしょうか?▽
家族の豊かさや地位は 所有している袋の数で判断されたそうです。それほど重要な意味をもっていたため、女性たちは 嫁入り道具として印象的なキリムを作るようになり、それらはとても精巧に織られました。
ただ運ぶ為の袋でありながら、同時に家族や部族の富を象徴する”装飾”の役割があったことで、デザイン性の高い手の込んだ作品が生み出されたのです。
⇒ 4種の技法が一枚に織りこまれた「ヘイベ」商品紹介ページへ
▼ こたつ用ソフレ”ルコルシ(Rukorssi)”とは? ▼
イランにも日本のコタツのようなものがあったそうです。完全な遊牧民は植物やラクダの糞を燃やすたき火の形をとるので、このコタツ的な習慣は、木炭を買うことのできる町に住む人々のもののようです。
冬になると、木製や金属製の骨組みの下に木炭の入った火鉢を置き、こたつ布団のようにフェルトやキルトの大きな布を上にかぶせます。家族や客人はこの周りに座り、布を首までかけて暖をとったそうです。
その上にセンターピース(中央飾り)として置かれたのが、「ルコルシ」。重みのあるこのキリムをのせることで、布をずれにくくしたり、保温性を高める効果があったのではないでしょうか。わざわざこんなに装飾的なキリムを織るところ、織り手さんのこだわりに頭が下がります。きっとお洒落なコタツだったのでしょうね!
⇒ 正方形のオールドキリム「ソフレ」商品紹介ページへ
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